2021年1月24日(日)

すでに月末だというのに、1月の日記はふたつしか書かれていない。理由は単純で、なんのやる気も起こらない日々を過ごしていたからだ。いまもまだ無気力なままだが、これ以上日記の空白が大きくなり過ぎるのは鬱陶しい、そう思う程度にはいろいろなことは気にかかっていて、それが回復を意味するかはまだわからない。

さて、そんな中いくつか映像を見た。時系列にも沿わずに列挙するが、『にじいろカルテ』第一話、『俺の家の話』第一話、『有田プロレスインターナショナル』エピソード9から15まで、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』。
テレビドラマである『にじいろカルテ』と『俺の家の話』に関しては、前者は脚本が岡田惠和であるため気にかけていたのだったが、楽しみ方はわからないでもないが継続的に見ることに関してはさほど気乗りしていない。後者は、長瀬智也主演に惹かれて。概ね期待通り。次も楽しみだ。
Amazon Prime Videoの『有田プロレスインターナショナル』はとても面白く、前シリーズである『有田と週刊プロレスと』から全てのエピソードを視聴している。前シリーズでは進行役としてレギュラー出演していた倉持明日香が『有田プロレスインターナショナル』からはいなくなっていて寂しかったが、エピソード10、11、15にて再登場があり、嬉しい反面、『有田プロレスインターナショナル』のおもしろさが、いかに『有田と週刊プロレスと』とは異なっているのかが浮き彫りとなったエピソードにも感じられ、——とはいえ、その『有田プロレスインターナショナル』のおもしろさというのは存外複雑な気がして、思いがけず色々と考えさせられている。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』もまたAmazon Prime Videoだが、なぜ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を飛ばして見たのかと問われれば、新劇場版はすでにすべて見ており、特に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』は好きで何度か見ていたからだ。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』は、アニメおよび漫画(どちらも鑑賞済み)とほとんど同じ展開を辿るので、わざわざ見返すこともなかったが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は一度しか見ていないうえに、ちっとも意味がわかっていなかったので、最新作の前にもう一度予習しておくつもりで見たもののやはりよくわからなかった。いちおう作品考察を行っているYouTubeの動画やブログ記事などにも多く目を通したが、まあ、待つほかない。
ただ、アニメには疎く、根がミーハーゆえに見ている程度なので、待つのは全く苦ではなく、どちらかといえば気づけば公開が終わっているどころか、サブスクに登場してずいぶん経っていた、というようなことに成りかねない程度の姿勢だ。
たとえば『魔法少女まどか マギカ』などもテレビシリーズは見ているが映画のほうは未見で、長期連載のマンガ、『ONE PIECE』や『キングダム』、『はじめの一歩』などもある程度までは読んでおり、当時はそれなりに夢中になっていたのに、いまではとおいものに感じられる。時代と共にあってこそのものが、それゆえに持つ瞬きだけが時間を教えてくれる。

「ミーハー」という言葉はすでに死語に近いが、確かに現代的な衝動ではないし、この20年ほどでそうあるためにはずいぶんと能動性が必要となり、それなりに大変で、すいぶん前から娯楽ではなく、自分に課した責務というふうになってしまっている。現代の瞬きの光は弱く、遍在を見せる。おぼろげになる時間を、なんとかとらえたい。

そんなわけで、音楽はOlivia Rodrigo『drivers license』。
なぜそんな責務を自分に課したのかはわからないが、時には良いこともある。